- 近地点距離
- 約 356,500 km
- 遠地点距離
- 約 406,700 km
- 視直径の差
- 約 14%
01 / 現象の概要
スーパームーンを知る
月の軌道は楕円で、近地点は約 36 万 3000 km、遠地点は約 40 万 7000 km です。近地点の近くで満月になると、遠地点の満月に比べて視直径は約 14% 大きく、明るさは約 30% 増します。これが報道でいう「スーパームーン」で、天文学の正式な用語ではなく通俗的な呼び名です。
肉眼で違いはわかるか
満月をひとつだけ見ても、それが「スーパー」かどうかは判断できません。空には比べる対象がなく、直径 14% の差は並べて初めてわかる程度だからです。月が巨大に見える本当の理由は、地平線近くで起こる月の錯視であり、距離とは無関係です。
潮汐は大きくなるのか
近地点の満月では太陽と月の起潮力が重なり、潮位差は確かに平均よりやや大きくなります。これを近地点大潮といいます。ただし増加分はふつう数センチから数十センチ程度で、高潮が重ならない限り実際の影響はほとんどありません。
02 / 主要データ
主要パラメータ
- 近地点距離
- 約 356,500 km
- 遠地点距離
- 約 406,700 km
- 視直径の差
- 約 14%
- 明るさの差
- 約 30%
- 起こる頻度
- 年に 3〜4 回ほど
データと計算について
活動期間・極大日・出現数はいずれも複数年の平均値で、実際には年ごとに多少異なります。観測を計画する際は、その年の予報をご確認ください。
03 / 観測のヒント
どう見るか
- 建物や稜線と一緒に写してこそ、大きさの違いが伝わります。
- 月の出の直後に撮れば、月の錯視と地上風景の両方を生かせます。
- 同じ機材で近地点と遠地点に 1 枚ずつ撮ると、比較が最もわかりやすくなります。
04 / 出典