氷巨大惑星 URANUS
天王星
横倒しになった巨大氷惑星
大気のメタンが赤い光を吸収し、青緑色に見せています。大きく傾いた自転軸のため、横倒しに近い姿で太陽を回ります。

- 平均半径
- 25,362 km
- 太陽からの平均距離
- 19.191 AU
- 公転周期
- 84 年
01 / 概要
天王星を知る
天王星の青緑色の雲の下には、極端に傾いた自転軸と独特の季節があります。海王星と同じ巨大氷惑星で、木星や土星とは内部の組成が異なります。暗い環と氷の衛星に囲まれた遠方の世界には、多くの謎が残っています。
ほぼ横向きの自転軸
約98度という地軸の傾きにより、天王星の極地は長い公転の間に、何年も続く日照や暗闇を経験します。地球の四季の感覚をそのまま当てはめることはできません。自転、公転面、日照の方向を合わせて考えると、この極端な季節が理解できます。
巨大氷惑星は固い氷の球ではない
惑星科学でいう「氷」は水、アンモニア、メタンなどの物質分類で、高圧の内部でも普通の氷の塊だという意味ではありません。青緑色にはメタンによる赤い光の吸収が関係します。ボイジャー2号の画像と遠隔観測が、惑星と衛星を知る重要な資料になっています。
02 / 主要データ
主要パラメータ
- 平均半径
- 25,362 km
- 太陽からの平均距離
- 19.191 AU
- 公転周期
- 84 年
- 自転周期
- 0.72 日
- 天然衛星
- チタニア、オベロンなど
- 質量(概算)
- 8.681 × 10²⁵ kg
- 平均密度
- 1.270 g/cm³
- 赤道の重力加速度
- 8.87 m/s²
- 脱出速度
- 21.38 km/s
- 直径(平均半径より)
- 50,724 km
- 軌道離心率(概算)
- 0.047257
- 軌道傾斜角(概算)
- 0.77 °
- 自転の方向
- 逆行
データと計算について
半径は平均値です。軌道データは天体の大きさと運動を説明するものです。
03 / 関連知識
さらに詳しく
自転と季節3
天王星の自転軸は約98°傾き、横倒しで太陽の周りを転がるように見えます。
天王星の極では、数十年にわたって昼や夜が続くことがあります。
天王星の磁軸は自転軸に対して大きく傾き、磁場の中心も惑星中心からずれています。
大気と探査7
天王星の大気のメタンが赤い光を吸収し、青緑色に見せています。
天王星は天王星型惑星(氷巨大惑星)で、内部に水・アンモニア・メタンなどを多く含みます。
ウィリアム・ハーシェルは1781年に天王星を発見し、当初は彗星だと考えました。
天王星には暗い環があり、その一部は恒星を隠す掩蔽観測で発見されました。
ボイジャー2号は1986年に天王星を通過し、惑星と衛星を撮影しました。
天王星の主な衛星の名前は、シェイクスピアやアレグザンダー・ポープの作品に由来します。
「氷巨大惑星」の氷とは物質の分類であり、惑星全体が固い氷の球という意味ではありません。
大きさと軌道20
天王星の平均直径は約50,724kmで、平均半径の2倍です。
球と近似すると、天王星の赤道一周は約159,354kmです。
天王星の平均半径は、地球の約3.98倍です。
平均半径から計算すると、天王星の体積は地球の約63.1倍です。
平均距離で考えると、太陽光が天王星に届くまで約159.6分かかります。
天王星の1年は、約84.02地球年に相当します。
天王星の恒星自転周期は約17.2時間です。
本サイトの軌道要素では、天王星の近日点の太陽からの距離は約18.28AUです。
本サイトの軌道要素では、天王星の遠日点の太陽からの距離は約20.10AUです。
平均距離の円軌道で近似すると、天王星の公転速度は約6.8km/秒です。実際の速度は軌道上の位置で変わります。
楕円軌道では太陽は焦点の1つにあり、楕円の幾何学的な中心ではありません。
同じ楕円軌道では、天体は通常、太陽に近いほど速く動きます。
離心率が0なら円です。1に近づくほど楕円は細長くなります。
恒星日は遠い恒星を基準にし、太陽日は太陽が同じ子午線に戻るまでの時間です。
自転軸の傾きは各緯度への日光の当たり方を変え、季節を生む重要な要因になります。
肉眼で見る惑星の輝きは、主に反射した太陽光です。
軌道傾斜角には基準面が必要です。太陽系の惑星では地球の軌道面をよく使います。
表面重力には質量と半径の両方が関わり、大きな天体ほど強いとは限りません。
太陽系は静止した平面図ではなく、惑星は基準の軌道面の上下にも移動します。
望遠鏡は光が天体を出発した時の姿を見せます。通常、遠いほど光が届くまでの時間も長くなります。
04 / 出典
