地球型惑星 MERCURY
水星
太陽に最も近くても、最も熱くはない
太陽に最も近く、最も小さな惑星です。岩石の表面は衝突クレーターに覆われ、薄い外気圏はほとんど熱を保てないため、昼夜の温度差が極端です。

- 平均半径
- 2,439.7 km
- 太陽からの平均距離
- 0.387 AU
- 公転周期
- 87.969 日
01 / 概要
水星を知る
水星は小さく密度の高い岩石惑星で、表面には長い衝突の歴史が残っています。太陽に近くても温暖で安定した環境ではありません。厚い大気がないため昼夜の温度差は大きく、遅い自転と速い公転が地球とは異なる一日のリズムを生みます。
なぜ一日が一年より長いのか
水星は太陽を約2周する間に3回自転する、3対2の自転・公転共鳴にあります。恒星を基準にした自転周期と、正午から次の正午までの太陽日は異なります。水星の太陽日は約176地球日で、水星の約2年に相当します。
クレーター、断崖、極地の氷
カロリス盆地などの巨大な衝突地形は初期の歴史を伝え、長い断崖は内部の冷却に伴う収縮を示しています。一方、極付近のクレーターには永久に日陰となる底があり、水の氷が残れます。強烈な暑さと氷の共存は、日照と地形の違いによるものです。
02 / 主要データ
主要パラメータ
- 平均半径
- 2,439.7 km
- 太陽からの平均距離
- 0.387 AU
- 公転周期
- 87.969 日
- 自転周期
- 58.65 日
- 天然衛星
- 0
- 質量(概算)
- 3.301 × 10²³ kg
- 平均密度
- 5.429 g/cm³
- 赤道の重力加速度
- 3.70 m/s²
- 脱出速度
- 4.25 km/s
- 直径(平均半径より)
- 4,879.4 km
- 軌道離心率(概算)
- 0.2056
- 軌道傾斜角(概算)
- 7 °
- 自転の方向
- 順行
データと計算について
半径は平均値です。軌道データは天体の大きさと運動を説明するものです。
03 / 関連知識
さらに詳しく
地表と環境8
水星は太陽に最も近いですが、最も高温の惑星ではありません。金星の厚い大気による温室効果の方が強いためです。
水星の極付近の永久に日陰になるクレーターには、水の氷が残っています。
水星には熱を保つ大気がほとんどなく、昼夜の温度差が非常に大きくなります。
水星の鉄の核は体積の大きな部分を占め、惑星形成を探る重要な手がかりです。
水星の長い崖は、冷却して収縮した痕跡です。
カロリス盆地は、水星で最も目立つ巨大な衝突盆地の1つです。
メッセンジャーは2011年、水星を周回する初の探査機となりました。
水星には天然衛星も環もありません。
時間と軌道14
水星は公転2周につきほぼ3回自転します。これを3対2の自転・公転共鳴と呼びます。
水星の正午から次の正午までは約176地球日で、水星の1年より長くなります。
平均距離で考えると、太陽光が水星に届くまで約3.2分かかります。
水星の1年は、約0.24地球年に相当します。
水星の恒星自転周期は約1407.5時間です。
本サイトの軌道要素では、水星の近日点の太陽からの距離は約0.31AUです。
本サイトの軌道要素では、水星の遠日点の太陽からの距離は約0.47AUです。
平均距離の円軌道で近似すると、水星の公転速度は約47.9km/秒です。実際の速度は軌道上の位置で変わります。
楕円軌道では太陽は焦点の1つにあり、楕円の幾何学的な中心ではありません。
同じ楕円軌道では、天体は通常、太陽に近いほど速く動きます。
離心率が0なら円です。1に近づくほど楕円は細長くなります。
恒星日は遠い恒星を基準にし、太陽日は太陽が同じ子午線に戻るまでの時間です。
軌道傾斜角には基準面が必要です。太陽系の惑星では地球の軌道面をよく使います。
太陽系は静止した平面図ではなく、惑星は基準の軌道面の上下にも移動します。
04 / 出典
