地球型惑星 MARS
火星
赤い砂漠に残る、水の歴史
酸化鉄が地表を赤く染めています。巨大な火山や峡谷、極冠があり、古い河道はかつて水が豊富だった過去を記録しています。

- 平均半径
- 3,389.5 km
- 太陽からの平均距離
- 1.524 AU
- 公転周期
- 686.98 日
01 / 概要
火星を知る
火星が赤いのは含鉄鉱物が酸化したためです。現在は寒冷で乾燥し、大気も薄いものの、川の谷や三角州など、昔の水の活動を示す地形が残ります。地球に近い一日の長さと巨大な火山・峡谷を持つ隣の惑星は、身近さと異質さを併せ持っています。
地形から読み解く古代の環境
干上がった流路や三角州は、現在とは異なる水環境があったことを示します。今も極地や地下には水の氷がありますが、薄い大気の下では液体の水が地表に長く安定して存在しにくくなっています。地形や岩石は環境変化を解く手掛かりですが、水の証拠だけで生命の発見とはいえません。
巨大な地形と長い四季
オリンポス山とマリネリス峡谷は、火星の地質過程の大きさを示しています。火星も地軸が傾いているため四季がありますが、公転に時間がかかる分、季節も一般に長くなります。極冠は季節とともに変わり、砂嵐が全球へ広がることもあり、静かに見える砂漠の表情を変えています。
02 / 主要データ
主要パラメータ
- 平均半径
- 3,389.5 km
- 太陽からの平均距離
- 1.524 AU
- 公転周期
- 686.98 日
- 自転周期
- 1.03 日
- 天然衛星
- 2 · フォボス、ダイモス
- 質量(概算)
- 6.417 × 10²³ kg
- 平均密度
- 3.934 g/cm³
- 赤道の重力加速度
- 3.71 m/s²
- 脱出速度
- 5.03 km/s
- 直径(平均半径より)
- 6,779 km
- 軌道離心率(概算)
- 0.0934
- 軌道傾斜角(概算)
- 1.85 °
- 自転の方向
- 順行
データと計算について
半径は平均値です。軌道データは天体の大きさと運動を説明するものです。
03 / 関連知識
さらに詳しく
地表と水8
火星の赤色は、さびに似た、表面の鉄を含む鉱物の酸化によるものです。
オリンポス山は巨大な盾状火山で、地球の最も高い山々を大きく上回ります。
マリネリス峡谷は数千kmにわたる巨大な峡谷群です。
火星の大気はとても薄く、主に二酸化炭素です。
火星の極冠には水の氷と、季節に応じて増減する二酸化炭素の氷があります。
干上がった谷や三角州は、古代の火星で液体の水が流れていたことを示しています。
火星の砂嵐は、ほぼ惑星全体を覆う規模に発達することがあります。
火星にはフォボスとダイモスという2つの小さな衛星があります。
時間と軌道14
火星の1日は約24時間39分で、地球の1日に近い長さです。
火星にも季節がありますが、1年が長いため、通常は地球より長く続きます。
平均距離で考えると、太陽光が火星に届くまで約12.7分かかります。
火星の1年は、約1.88地球年に相当します。
火星の恒星自転周期は約24.6時間です。
本サイトの軌道要素では、火星の近日点の太陽からの距離は約1.38AUです。
本サイトの軌道要素では、火星の遠日点の太陽からの距離は約1.67AUです。
平均距離の円軌道で近似すると、火星の公転速度は約24.1km/秒です。実際の速度は軌道上の位置で変わります。
楕円軌道では太陽は焦点の1つにあり、楕円の幾何学的な中心ではありません。
同じ楕円軌道では、天体は通常、太陽に近いほど速く動きます。
離心率が0なら円です。1に近づくほど楕円は細長くなります。
恒星日は遠い恒星を基準にし、太陽日は太陽が同じ子午線に戻るまでの時間です。
軌道傾斜角には基準面が必要です。太陽系の惑星では地球の軌道面をよく使います。
太陽系は静止した平面図ではなく、惑星は基準の軌道面の上下にも移動します。
04 / 出典
